お知らせ
◎エンジンオイルは足りているのに、なぜ交換できない?月4,300台を整備するトーサイの現状
2026.09.28

現在、トーサイでは一般のエンジンオイル交換と、メンテナンスパックに含まれるオイル交換を一時休止しています。ご利用を予定されていたお客様に、ご不便とご心配をおかけしていることをお詫び申し上げます。
「日本中でオイルが足りないのか」「なぜ車検では交換できるのに、普段の交換はできないのか」。そう疑問に思われるのは当然です。供給をめぐる状況と、当社が受付を制限している理由をお伝えします。
エンジンオイルは、原油さえあればすぐに作れるわけではありません
エンジンオイルは主に、土台となる基油(ベースオイル)と、洗浄や摩耗防止などの性能を加える添加剤から作られます。車種やエンジンに合う品質、粘度、規格も必要です。「別のオイルなら何でも代用できる」とは言えません。
2026年には中東情勢の影響で、一部の高機能な基油の輸入が止まり、代替品の調達が課題になりました。原油価格や為替、輸送の変化も、調達コストや納期に影響する要素です。ただし、「添加剤が全国的に不足している」「国内のオイルが底をついた」という意味ではありません。
資源エネルギー庁によると、国内全体では必要な潤滑油の量を確保できています。一方、供給の先行きを心配した発注が一部で集中し、必要な事業者に届くまで時間がかかる「供給の偏り」が生じました。自動車整備工場も、その影響を受けた現場の一つです。
状況は改善しています。国土交通省の調査では、エンジンオイルの供給に関する不安の声は、5月下旬からの2週間と6月上旬からの2週間を比べて75%減りました。8月時点では、潤滑油に関する新たな相談もほぼなくなっています。それでも、全国的な改善と、個々の整備事業者が必要な種類を必要な量だけ安定して確保できることは、同じではありません。
トーサイに必要なのは「1台分」ではなく、継続して届く量です

トーサイが整備を行う車両は、月に約4,300台。ハイブリッド車、ガソリン車、ディーゼル車など、必要なオイルも一種類ではありません。
仮に、この4,300台すべてで1台平均3.5リットルのオイル交換を行うと、計算上は月15,050リットルになります。もちろん、整備する全車両が毎月オイルを交換するわけではなく、これは当社の実際の月間使用量ではありません。
この数字から伝わるのは、当社がオイル交換を広く受け付けるには、さまざまな車に適したオイルを、一度だけでなく継続して確保する必要があるということです。
現在は、すべてのお客様のご要望にお応えできるだけの安定した供給を、当社として確保できていません。受付を続けてから「予約日に交換できません」とお伝えする事態を避けるため、サービスを一部制限しています。
なぜ、納車前の車と車検のお客様を優先するのか

現在、確保できたオイルは、売約車の納車前整備と車検をご利用のお客様への対応を優先しています。
納車前整備は、お約束した状態でお車をお渡しするためのものです。車検には期限があり、日常の移動や仕事に車が欠かせないお客様もいらっしゃいます。限られた量をどこに充てるか考え、当社が決めた優先順位です。
なお、車検を受けるすべての車で、法律上オイル交換が必須という意味ではありません。車両の状態や整備内容に応じて対応します。
その結果として、一般のオイル交換と、メンテナンスパックに含まれるオイル交換を一時休止しています。定期的な交換を予定していたお客様、とりわけパックをご利用のお客様には、お約束どおりの時期にサービスを提供できず、申し訳ありません。当社の都合で実施できなかった分は失効扱いとせず、再開後の対応をご案内します。
再開の見通しと、お客様へのお願い
仕入れ先と入荷量や時期を確認し、車種に適したオイルを継続して確保できるよう調整してまいります。現時点で、一般のオイル交換を再開する日をお約束することはできません。見通しが立ち次第、改めてお知らせします。
交換時期が近い方や、オイルの警告灯が点灯している方は、そのままにせずご利用店舗へご相談ください。お車の状態を確認し、対応をご案内します。
全国の供給には改善が見られる一方、当社ではまだ、すべてのお客様を安定してお迎えできる状態に至っていません。だからこそ、今できる対応とできない対応を曖昧にせず、お伝えしてまいります。ご不便をおかけしますが、ご理解いただけますと幸いです。
供給状況に関する記述は、2026年9月時点で公表されている資料に基づきます。サービスの実施状況は、ご利用店舗へご確認ください。
